「物語のあとで」
―扉の向こうへ―
物語の扉をそっと閉じて、
ひとつ深呼吸をしました。
∗atelier eni∗ の花たちが紡いできた物語は、
私にとっても
長い旅のような時間でした。
ここから先は、
ほんのすこし現実に近い声で
綴ってみようと思います。
物語の裏側で、
私がどんな日々を過ごしていたのか。
どんな影を抱えて、
どんな光を見つけてきたのか。
ほんの少しずつ、
丁寧にお話ししていきます。
実は、
物語だけでは伝えきれなかったことが
たくさんありました。
笑ってしまうような日も、
くたびれて座り込む日もありました。
それでも、
糸は必ず私の手に戻ってきました。
物語は作りものではなく、
現実の私が歩いてきた時間から
生まれたものばかりです。
影も光も、
ぜんぶ本当にあったもの。
これからしばらくは、
物語という形からすこし離れて、
“今の私” の温度で綴る
小さなエッセイが続きます。
日々のこと、ものづくりのこと、
心の揺れや、小さな気づき…。
そんな現実の言葉が、
あなたの日々のそばに
静かに寄り添いますように…。
またここから、
一緒に歩いていけたらうれしいです。
物語は閉じても、
季節はまだ、続いていくから…。

∗atelier eni 136∗
