「少し古い傷の花」
―静かな癒し ―
癒しの色
少し古い傷の花。
あの時とは、
もう同じ色をしていない。
痛みが滲んでいた頃の色は、
いつのまにか薄れ、
やわらかな陰影だけが残っている。
それは、
忘れたからでも、
無かったことにしたからでもなく、
時間の中で
役割を変えたから…。
いま、その花は、
誰かを癒す色を
そっと纏っている気がします。
変わらぬ根
環境も、
景色も、
目まぐるしく変わっていく…。
それでも、
土の奥には、
変わらぬ根があります。
折れそうになりながら、
それでも、
土を離さなかった根。
見えない場所で、
静かに力を蓄え、
次の芽のために
種を守り続けてきました。
だから、きっと大丈夫。
根は、
思っているよりも
強いのです。
雫の祈り
悲しい涙でも、
嬉しい涙でもない。
それは、
夜明けに葉の先に宿る、
朝露のような雫。
すべてを洗い流し、
何も奪わず、
ただ、
静かに残る小さな煌めき。
声にならなかった想いが、
そのまま、
祈りへと変わる瞬間…。
光への変容
痛みを、詩に…。
涙を、祈りに…。
傷を、光に…。
何かを消すのではなく、
何かを覆うのでもなく、
そのまま、
形を変えていく。
時間は、
優しくもあり、
残酷でもあるけれど、
それでも確かに、
変容をもたらします。
みんな平等に…。
優しさの中で
流れゆく季節の中で、
影は、
少しずつやわらぎ、
やさしさへと姿を変えます。
完全に癒えなくてもいい。
揺らぎがあってもいい。
そのままの花で、
そこに在ることが、
もう、
癒しになっているのです。
祈りの言の葉
傷を抱えた花に、
そっと、祈りを…。
言葉は、
答えを探すためじゃなく、
ただ、隣にいるために。
今日もまた、
小さな言の葉をひとつ。
そっとほどけていくように…。
ここに。
そっと、手渡す場所
言葉とともに生まれた花たちが、
静かに並ぶ場所。
いまのあなたの心に、
そっと寄り添う一輪があれば、
その出逢いもまた、
ひとつのご縁。
小さなアトリエを
覗いてみてください。
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