「∗eniルギー∗」
― 月の記憶 ―
光と影のあいだで
満ちては欠け、
欠けては、また満ちていく…。
月がそうであるように、
光は、一定のかたちを持たず、
姿を変えながら
私たちの中を流れつづけている。
新月の深い闇にも、
満月の眩しさにも、
実は同じ祈りが息づいている。
見えているか、
隠れているか。
それだけの違いで、
光はいつも、そこに在る。
祈りの呼吸
∗atelier eni∗ の花たちもまた、
強い光を求めて
咲いてきたわけではない。
光と影のあいだ。
揺らぎの中。
確かとも、不確かとも言えない場所で、
ただ、呼吸するように咲いてきました。
闇を抱くことを恐れず、
そこにしかない色を
静かに見つけていく…。
痛みや傷を拒まず、
消そうとも、隠そうともせず、
それらを「証」として
糸に通し、形にしていく…。
月に残る記憶
月は、
すべてを照らし終えたあとも、
その記憶を空に残します。
欠けた時間も、
満ちた時間も、
どちらも失われることなく、
身体の奥に、
層のように積み重なっていく。
私たちの記憶も、
それとよく似ている気がする…。
還る光
それぞれに色づいた葉が、
やがて静かに
土へと還っていくように…。
赤も、橙も、
深い影の色さえも、
すべてが次の季節を育てる
養分になる。
傷も、悲しみも、
そのままでは終わらない。
時間を通り抜け、
やがて新しい色へと
変わっていく…。
∗eniルギー∗
それが、
∗atelier eni∗ の
「∗eniルギー∗」
=エネルギー。
光だけを選ばず、
影だけにも沈まず、
生のすべてを
循環へと還していく祈り。
咲くことも、
枯れることも、
立ち止まることも、
すべてを含んだ、
ひとつの流れ。
あなたへ
欠けて見える夜にも、
あなたの中にはきっと、
まだ温かな光があります。
どうか、ほんの少しだけ、
視点を変えてみてほしい…。
同じ景色でも、
立つ場所が変わると、
世界はまったく違って見えることがあるから。
痛みを感じるのなら、
それと同じだけの
やさしさが、
すでにあなたの中に在る。
深い闇を感じるのなら、
それと同じ深さの光が、
必ず、どこかに眠っている。
今は見えなくてもいい。
見つけられなくてもいい。
光は、
消えてしまったのではなく、
あなたの内側で、
静かに形を変えているだけだから。
その光が、
また誰かの夜を
そっと照らしますように…。
∗atelier eni∗ は、
その循環を信じて、
今日も祈りを紡いでいます。

∗atelier eni 108∗
