「上弦の祈り」
―揺らぎの中で光るもの ―
移ろいの気配
朝と夜の空気が
少しだけ冷たくなり、
風の輪郭が
やわらかく変わっていく…。
世界のどこかで、
光がまた少し伸びた。
その微かな移ろいを、
私は両手の中で感じていた。
はっきりとは掴めないけれど、
確かにそこに在る変化。
名前のつかない
予感のようなものが、
胸の奥で静かに呼吸していた。
光は形を変えながら、
影の中にも静かに滲んでいく。
どちらが正しいでもなく、
どちらもただ在る。
そのあわいに、
ひと筋のやさしい揺らぎが
生まれていた。
束ねるという祈り
波動を紡いで、
閉じ込めて、
自然界の揺らぎを愛でながら、
こだわるけれど、囚われずに。
想いをひとつひとつ拾い集め、
束ねていく。
まるでブーケを編むように…。
それは誰かに渡すためではなく、
いまの自分を確かめるための
静かな祈り。
光と影の共存
少しずつ、
心の輪郭が見えてくる。
満ちきらない光の下で、
影もまた、
私の一部として息をしていた。
迷いながらも、揺れながらも、
それを抱きしめることで、
私はようやく、
自分という形を思い出していく。
未完の輝き
夜空の半分が照らされ、
窓辺で静かに瞬いていた。
上弦の月。
それは、
まだ満ちきらない光。
完成ではなく、途中の光。
それでも確かに、
内側から育っていく
意志のような輝き。
その光が教えてくれる。
――揺らぎの中にある美しさを、
どうか忘れないで。
そして、あなたのらしさを、
どうか咲かせて。
あなたのままで。
この祈りの続きを、
糸のかたちで覗いてみてください。
光を束ねた草花は、
オンラインの小さなアトリエに
静かに並んでいます。
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