「無垢の花」
―残された光のかたち―
澄んだまま、咲く
光も影も、
どちらかを選ぶことなく、
そのまま受け入れて咲く花。
混ざらず、濁らず、
削ぎ落とした先に残る、
やわらかな輪郭。
∗atelier eni∗が紡ぐのは、
透け感と引き算の中に、
そっと宿る光です。
透ける光
糸をぎゅっと詰めるのではなく、
光が通うための隙間を残す。
その小さな空白が、
作品に、静かな呼吸を与えます。
刺す手を止めたあとも、
風や光が、
すり抜けていけるように…。
見えない流れを、
閉じ込めないことも、
ひとつの美しさだと感じています。
重ねすぎない色
強い色は、
ほんの一滴でいい。
静かな色が、
そっと寄り添うことで、
その一滴が、
かすかに、
でも確かに浮かび上がる。
主張しすぎない色たちは、
互いを消さず、
ただ、引き立て合います。
一輪の素朴
ビーズの輝きを添えず、
ただ糸のまま、
咲かせることもあります。
飾らない姿だからこそ、
そこに宿る光は、
とても静かで、
とても正直。
語らない強さが、
そっと残ります。
引き算の心
この美学は、
きっと人の中にも、
息づいているもの。
足りなさや、
静けさの奥に、
ほんとうの「私」が
顔を出すことがあります。
足すことだけが、
前に進むことではない。
それぞれの満ちるかたち
∗atelier eni∗の世界には、
静かに透きとおる花もあれば、
光をいっぱいに抱いて
咲く花もあります。
どちらも、
それぞれの「満ちる」カタチ。
今日のあなたに寄り添うのは、
どんな草花でしょうか?
∗atelier eni∗の庭から、
その一輪を、
そっと手渡せますように…。

生花のフラワーアレンジメントに混ぜて…。(チョコレートコスモスのブローチ)
∗atelier eni 105∗

