「iroha」
色のはじまり

この葉は、
ひとつの季節から生まれました。
けれど、
どこかの季節に
留まるためのものではありません。
赤、緑、金、
くすんだ光、深い影。
そのすべてが、
移ろいの途中の色。
“紅葉”という言葉が持つ
一瞬の美しさを、
もっと自由なカタチにほどいて、
この葉に落とし込みました。
名前は、iroha。
色そのものが名前になるように…。

重なりあう色
irohaの色は、
混ざらず、分かれず、
ただ重なり合っています。
ひとつの糸の中に、
いくつもの色の記憶が宿るように。
同じ配色は、
二度と生まれません。
同じように見えても、
光の角度や、見る人の気持ちで、
まったく違う表情を見せてくれます。
それはまるで、
今日と昨日の色が
違うように…。

立体という呼吸
irohaは、
立体刺繍で仕立てています。
平面ではなく、
空気を含んだまま、
ふわりと呼吸するかたち。
葉の縁も、葉脈のような流れも、
茎のゆらぎも、
すべて糸で描いています。
少し曲げたり、
角度を変えたり。
その日の気分に合わせて、
表情を変えられるのも、
立体刺繍ならではの特徴です。

リネンの記憶
いつもはオーガンジー生地で
仕立てることが多いのですが、
irohaは、
リネン生地に刺繍しました。
その理由は、
この葉に“芯”を持たせたかったから。
柔らかいのに、しっかりしている。
軽いのに、頼もしい。
ブローチとして身につけたとき、
きちんとそこに在る感覚があり、
それでいて主張しすぎない。
そんな質感に仕上がっています。

咲き方を選ばない葉
irohaは、
胸元やバッグ、
帽子のアクセントとして。
けれど、
身につけなくてもいいのです。
机の上に置いたり、
小さな一輪挿しにそっと挿したり。
リーフモチーフなので、
男性でも女性でも
コーディネートのアクセントに♪
あなたのそばで、
あなたの時間の中で、
静かに色づいてくれたらと思っています。
あなたの色に出会える場所へ。

irohaは、
こちらからご覧いただけます。
∗atelier eni 95∗
