「Christmas Roseni」

静かな白の庭
冬の風がやんで、
世界が少し白くなりました。
雪ではなく、
静けさの白…。
音もなく降り積もるその静寂の中に、
ひとつの花が
俯きながら咲いていました。
それは、
“Christmas Roseni”。
冬に咲くバラのような花。
けれど、
どんな光にも背を向けることなく、
ただ静かに、凛としてそこに在流のです。

闇の花の姉妹
この花には、
いくつもの言葉が宿っています。
「私を忘れないで」
「いたわり」
「慰め」
「追憶」
けれど、
そのどれもが“悲しみ”ではなく、
そっと誰かを包み込むような
優しさでした。
光を求めず、闇を恐れず、
それでも静かに咲く花。
闇の中でこそ光を知る、
あの“闇の花”の姉妹のように…。

Roseni
この花を見つめていると、
遠い日の祈りのカケラが
胸の奥で微かにあたたかくなります。
この花の中で
その想いが
生きている気がします。
Roseni――
それは、“Rose”と“eni”を合わせた
祈りの名。
冬の冷たさの中で、
やさしく息づく光の欠片。
見上げなくても、探さなくても、
ちゃんとここに在る。
この静かな白の庭で、
今日もそっと花びらが揺れています。

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∗atelier eni 84∗

