「仕立て」
―咲いたカタチを、そっと託すとき ―
咲く整え
立体へと開いた花たちは、
すこしだけ無防備で、
やわらかい。
ひとつひとつに触れながら、
その子がいちばん自然に
“そばで咲ける”カタチへと
静かに整えていく。
まずは、
花びらのカケラのパーツや
葉や茎を組み立てて。
ビーズを纏う子。
光を少しだけ含む子。
布の質感そのままに
素朴な表情で佇む子。
小さな世界が
そっと輪郭を整えていく時間は、
アトリエの空気までも
ゆるやかにしてくれる。
かたちを包む祈り
アクセサリーへと仕立てるとき、
その子が向かう先の景色を
ふと想うことがある。
耳もとで揺れる姿。
胸元の近くで静かに佇む姿。
髪に寄り添いながら
影を一筋だけ落とす姿。
どの子も、
平面から解き放たれた
あの瞬間の気配を
そっと胸に抱きながら、
未来へ向かう準備をしている。
箱に布を敷き、
やわらかくおさめてリボンを結ぶ。
その指先の静かな動きが、
別れではなく
“託す”という願いへ
変わっていきます。
旅立つ花たち
箱の内側に漂う静けさのあと、
花たちは
誰かの暮らしへ向かう道を
歩き出します。
光に触れたときにだけ生まれる表情や、
手のひらのぬくもりに反応して変わる影は、
迎える人だけが出会える景色。
その日、どんな空気を纏い、
どんな時間のそばに咲くのだろう…。
遠い場所であっても、
その人の日々の中で
そっと寄り添っていけますように、と
私は静かに祈りを寄せます。
∗atelier eni∗で生まれた
小さなカタチたちは、
今日もまた、
未来へ向かう扉の前で
穏やかに時を待っています。
祈りの詩
風のようにかろやかで、
光のようにあたたかく。
あなたのそばで
静かに根づき、
その日々を
やわらかく照らしますように…。
同じ花はどこにもなく、
迎えてくれたあなたが
咲かせる色だけが
確かにそこに残っていきます。
∗atelier eni∗の世界へ
仕立てを終えた花たちは、
オンラインショップにも
静かに並んでいます。
もし、
心に触れるカタチがありましたら、
どうぞそっと覗いてみてください。
眠っていた物語のひとしずくが、
あなたの暮らしの中で
やわらかな季節を開いていきますように…。
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∗atelier eni 42∗

