「わが家のコビトさんたち」
―小さな循環のなかで ―
アトリエに棲む小さな光
∗atelier eni∗の世界には、
3人の小さなコビトさんたちが暮らしています。
朝のひかりとともに目を覚まし、
笑い声を花びらの上にこぼし、
夕暮れになると、
糸の間をそっと駆け抜けていく…
ひらめきの風のように
彼らは、
アトリエに吹くひらめきの風のよう。
時折そよぐその風が、
新しい色を運び、
私の心の奥に種を蒔いていく。
だから私はいつも、
彼らに支えられるように
生きている気がしています。
――子育てというよりも、己育て。
子に育てられ、かもしれません。
彼らが映す世界のまなざしに、
何度も大切なことを教えられてきました。
小さな循環の中で
暦のように季節を運び、
憩いながら笑い合い、
縁をいくえにも結び、
日々を豊かに紡いでいく。
そんな小さな循環が、
この家の中に息づいています。
花のように咲く個性たち
花のように、
それぞれの個性を咲かせ、
それぞれの色を纏いながら、
やわらかな風に揺れて
生きていけますように…
それぞれの小さなアトリエ
そして、
このコビトさんたち。
実は、
それぞれが小さな手で、
思い思いの作品を生み出す
アーティストでもあります。
描いたり、作ったり、紡いだり――
私のアトリエとは少し違う場所で、
それぞれの
“ものづくりの世界”を持っているのです。
そのお話は、
もう少し物語が進んだら、
そっとお届けできたらと思います。
∗atelier eni∗の世界を包む、
小さな魔法のあたたかさとともに。

3人のコビトさんたち。
∗atelier eni 29∗

