「満ちて、ほどける…」
―言葉の外にある光―
満ちる光
満ちた月に照らされて、
世界が静かに息をしていた。
光があふれすぎていて、
夜さえも透明になっていく…。
そんな強い光の満月の夜。
何かを成し遂げたわけでも、
答えを見つけたわけでもない。
ただ、ここに在るということが、
そのまま肯定されているような夜でした。
満ちるとは、
何かを足すことではなく、
すでに在るものに気づくこと。
そして、そのことに
溢れ出してしまう程の感謝が
あるということ。
私はそのことを、
月の光に教えられていました。
言葉の祈り
言葉にすることは、
消してきた痛みを
もう一度抱きしめること。
見ないふりをして、
なかったことにして、
それでも胸の奥で
確かに息をしていた感情たち。
けれどその夜、
ひとつひとつの言の葉が、
まるで祈りのように
胸の奥で灯ったのです。
私はようやく、
自分の痛みに
「ここにいていい」と
言えたのかもしれません。
静かな涙
長いあいだ乾いていた
心の底から、
音もなく涙がこぼれました。
いつぶりだったのかも
思い出せないほどに、
自然に、静かに…。
悲しみなのか、
安堵なのか、
心配なのか…。
もうよく分からないけれど…。
でも、
頑張らなくてもいい。
強くなくてもいい。
ここにいるだけで、
すでに充分。
月の光と、
自分の輪郭がほどけていく…。
私は、
私に還っていきました。
光の記憶
この物語は、
風にのせて世界へ漂う、
ひとひらの祈りのように
綴られています。
誰かを救うためではない。
正しさを示すためでもない。
ただ、
ここに在った闇の記憶と
そこから生まれる光の記録。
満ちた月が、
空の真ん中で
静かに息をしています。
その下で、
私はそっと筆を置きました。
祈りのかたち
暗闇だからこそ輝く、
私の物語。
完璧じゃなくていい。
迷っていていい。
何も分からなくてもいい。
それでも、
あなたの人生は、
ちゃんと意味を持っている。
私の針が描いた祈りが、
いつかあなたの心に、
そっと光を灯しますように…。
大丈夫。
どんな夜の中にいても、
あなたは、
ちゃんと光の中にいる。
そして今、
この物語から生まれた小さな光たちは、
それぞれの場所へと
還っていく準備をしています。
暗闇の中でも咲く草花が
大丈夫な証。
∗atelier eni∗ のオンラインショップに、
そっと扉をひらきました。
あなたの日常にも、
静かなひかりが届きますように。
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