「巡りの空」
―冬の息が降りてくる―
神秘の余韻
秋の終わり、
空はどこか
神秘的な色をしていました。
夕暮れに溶ける紫と
金の境界…。
そのあわいに、
月がそっと
息をしているのが見えました。
葉を落とした木々の隙間から、
これまで見えなかった空が、
静かにひらいていく…。
澄んだ空の音
そして季節がひとつ巡り、
空の青はいっそう澄みわたり、
風の音まで
透きとおるようになりました。
鼻の奥がツンとする冷たさ。
息を吸い込むたび、
冬が身体の中へ
まっすぐ入ってくる。
余分なものが削がれ、
世界は輪郭を取り戻していく…。
温もりの証
冷たさは、
温もりがあるからこその証。
痛いほどの寒さの中で、
手のひらに触れるぬくもりが、
胸の奥まで沁みていく。
それは痛みではなく、
生きている、
という静かな確かさだった。
だから、
こんな冬も、
嫌いじゃありません。
やさしい循環
自分という花を
満たすことができたからこそ、
今度は、
その温もりを
そっと外へ差し出したいと思う。
押しつけることなく、
奪うこともなく、
巡りの中へ戻していく…。
それもまた、
冬が教えてくれた
やさしさのカタチ。
ひかりの輪
夜空を見上げると、
澄みきった闇の中に
満天の星が瞬いている。
ひとつひとつは小さな光でも、
線で結ばれていくと、
やがて星座のように
意味を持ちはじめます。
やさしい輪になったり、
何かのカタチを描いたり…。
それは、
すぐに答えにならなくてもいい。
点だった光が、
時間の中で結ばれ、
物語になることもあります。
∗atelier eni∗ の世界もまた、
そんな星のひとつひとつのように、
静かに灯りながら、
きっと
見えない線で結ばれています。
そして、
点だった光が線で結ばれ、
やがて、
ひとつのかたちを描いていく…。
それは、
最初から意味が見えているわけでも、
はっきりした答えがあるわけでもありません。
ただ、
巡りの中で、
必要なところが
静かに結ばれていく。
夜空に描かれる星座のように、
それはまるで、
ご縁のように——。
∗atelier eni∗ の世界もまた、
そんな見えない線に導かれながら、
今日も、やわらかな灯りを
ひとつ、ひとつ、ともしています。
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∗atelier eni 112∗
