「四季の扉」
― 花の根をたどる旅のはじまり ―
∗atelier eni∗ の世界には、
光に咲く花もあれば、
まだ土の中で静かに眠る
種もあります。
これからお話ししていくのは、
その “見えない部分” のこと…
∗atelier eni∗は
ひとつの花が咲くまでに、
どんな痛みを通り、
どんな祈りを抱え、
どんな季節をくぐり抜けてきたのか。
針の裏側には、
誰にも触れられなかった
涙の跡や、
迷いの影が
そっとしまわれています。
それらすべてが混ざり合い、
∗atelier eni∗ という
ひとつの世界の
“根”をつくってきました。
そしてこの先の物語は、
私が ∗atelier eni∗ になるまでの
道のり──
その静かな芯を辿る
ストーリーでもあります。
季節がめぐるように、
光と影もまた巡っていく…
“春・夏・秋・冬”
という四つの扉を通して、
心の中でおこった
季節の移り変わりを
ひとつずつ辿っていきます。
それは、
咲くために必要だった
静けさであり、
光を宿すために
受け入れた闇であり、
やがて新しい命へと続く、
小さな気配の積み重ね…
一枚の花びらが落ちる音さえ、
次の物語を呼び覚ます
合図になります。
どうかページをめくるように、
この「四季の扉」を
そっと開いてください。
花の根が息づく音とともに、
∗atelier eni∗ が
“∗atelier eni∗になるまで” の物語が
静かに動き始めます。

ー先日の二人展”peni no sekai”より。
この絵はnyahmullkroppe様の作品です。
∗atelier eni 45∗

